一級建築事務所 南方設計

設計事例

古屋の家

 

 


敷地面積 192.79㎡(約58.3坪)
建築面積  83.88㎡
延床面積 140.70㎡(約42.5坪)
構造   木造2階建て

和歌山市北部にある、ゆったりと区画された分譲地。建築主は今回の住まい対して明確な要望がいくつかありました。家族や親戚が気軽に遊びに来れるように駐車スペースは多く。南側が公園なので、そこから続くようなちょっとした庭が欲しい。生活が日々きれいに送れるように、使うモノの近くに収納が欲しい、などです。また和風な外観が好みであることから、屋根を寄棟にして軒を大きく出すことにしました。2階は1階よりも少し奥まらせ、正面からの圧迫感を無くし、外壁に風合いとメンテナンス性の良い、焼き物風のタイルを採用しました。

玄関を入ると吹き抜けから柔らかい光が差し込みます。北向きの玄関ですが階段ホールと玄関の吹き抜けを繋げ、縦の空間を利用して上部の大きな窓から光を得ることを提案しました。LDKは約20帖、こちらも和風の雰囲気を取り入れ、リビング部分の天井は緩やかな勾配をとり、調湿作用の高い桐の羽目板で仕上げました。1,2階ともメインの部屋は全て南向き、リビングの窓からは縁側~裏庭と続きます。

1階収納の構成は玄関横よりアクセスできる土間収納、リビング収納、キッチン用品収納、食品置場、リビングから続きの4.5帖和室にも布団収納と、取り出しやすく仕舞いやすい収納を考慮しました。(2階も同様に衣服等の収納が用意されています)

今回は都市ガスが通るエリアであることから、エネファームの燃料電池による自家発電+太陽光発電を採用しました。LDKには床暖房も入りましたが自然の素材にこだわり、無垢の栗フローリングを採用しました。自然素材と新しい設備を兼ね備えた現代的な和風の住まいになりました。