一級建築事務所 南方設計

床材サンプル

2017年02月02日

紀三井寺の住宅改装工事、床を貼り替えるので無垢フローリングのサンプルを取り寄せました。今回は手触り、足触りが暖かそうなものを5種類。左から杉、栗、ラーチ、桐、パインです。

・杉 柔らかいのでキズは入りやすいですが、とにかく触ると暖かい。しばらく手を置くと、とても癒やされます。日本人としても馴染みの深い樹種で親しみが持てます。

・栗 比較的堅いが触るとじんわり暖かい。繊維中の含水率が低いので暖かく感じるそうです。普通は堅い木だと重くてキズも入りにくいですが寒い時期に触るとヒンヤリします。栗は堅くてキズが入りにくそうなのに、暖かみのある不思議な手触りです。

・ラーチ 木目が繊細で高級感があります。5枚の中ではひんやりしますが普段良く使用するオークに比べれば暖かそうです。

・桐 杉と比べてもかなり柔らかく暖かい。少しモノを落としただけでもへこみそうですが、「暖かさ」という長所に重点を置けばダントツに良く思えました。調湿作用もあることからタンスなどの家具にも使用されるこの桐、室内に使うと梅雨時期のジメジメした空気も改善されるそうです(使用者談)

・パイン 他の樹種に比べると色味が少し黄色がかかって、貼ると室内が明るくなりそうです。手触りは柔らかく暖かいです。コストパフォーマンスも高く、よく使われる樹種。

あくまで感覚的なものですが暖かみに順位をつけてみると、桐>杉>パイン>栗>ラーチ、といった感じです。堅さは、ラーチ>栗>パイン>杉>桐です。見事に真逆になりました。木の繊維があまり詰まってなくて空洞が多い(重量も軽い)ほど暖かみを感じるという結果です。

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